tri-coはECサイトのリニューアルにおすすめのパッケージ
2022.09.05

ECサイトのリニューアルではパッケージをECプラットフォームとして選択するケースは少なくありません。実際に多くのパッケージは汎用性に富んでおり、複雑なことが可能です。
しかし、それはそこに関わる全ての人にフォーカスしているものではないことが少なからずあります。かいなで開発した「tri-co」はそこに取り組みました。まずはECのリニューアルのポイントとtri-coとのすり合わせを解説します。
CONTENS
ECサイトをスケールアップするための課題
創作物には2種類あります。それは年月を経て価値を高めるものと、価値を下げていくものです。後者のケースは鮮度がバリューとして重視されているものです。ECサイトの場合は後者に当たります。日々テクノロジーが進化していく中で鮮度は落ちていきます。また、周辺のシステムは更新されたり、新たに有用なものが登場すると、連携せざるを得ません。
そのため、公開され使用され始めたその日から鮮度が落ちていく宿命にあります。
ECサイトを日々更新していく部分で重要なのは視覚的なことだけではありません。利用者が認知できる機能、あるいは認知できない機能なども含めてスケールアップしていくことが重要です。もちろん視覚的な部分も大切です。しかし、視覚的な部分はある程度は利用しながら更新していくことも可能です。
課題をピックアップする難しさ
それ以外の部分を抜本的に変更しなければならないことが少なからずあります。こうした抜本的な変更が困難になってきた時、また、つぎはぎだらけで混乱した状態になった時はユーザビリティを著しく損ないます。この場合のユーザビリティには意味がいくつかあります。
- 購入者が使いづらい
- 運営者が使いづらい
主にこの2点です。しかし問題は少しづつ変化していくことで気づきにくいということです。特に運営者の不便さは気づきにくい部分です。
当初からは大きく変化しているはずなのですが、運営は日々の業務なので少しづつ変化していっても結果的に大きく変化した場合には気づきにくくなります。昨日も行ってきたような日常に対して多くの人は疑問を持ちません。むしろ、改良した場合で明らかに効率がよくなったことであっても「以前のほうが良かった」と思うことさえあります。
利用者の使いにくさに関しては別の問題があります。それは使いにくい事実に気づきにくいことです。こうした部分については慎重に事を推し量る必要があります。
新しい技術ややり方をいかに知るかも重要
ECサイトをリニューアルした場合に、今まで活用してきた機能にばかりとらわれているとスケールアップすることが叶わず、骨組みとしてはただ同じようなサイトを作ることになる場合が少なくありません。
デザインとしては刷新されるかもしれませんが、本当の意味でそれがECに関わる人にとってプラスアルファになるかは大きな疑問が残る部分です。機能面でのスケールアップはリニューアル時には必須の課題といえます。
リニューアルで主に関わる課題は3つあります。
- 購入者の利便性(カスタマーUI/UXの改善)
- 集客性と購入促進力の向上(SEO、購入導線の強化)
- 運営者の負担軽減(運営の効率化)
この3つの視点を今まで行ってきた運営状況やサイト分析、集客施策と比較することでステップアップのための課題と対策を検討することができるようになります。
テクノロジーの発展はリニューアルの要因の一つです。そのため、これらの課題のためにそれぞれどんな技術が活用できるようになっているのかを計る必要があります。それによってリニューアル時に選択すべきプラットフォームの方向性が決定しやすくなるはずです。
リニューアルを実施する場合はこの3つのポイントについて改めて考えてみてください。
ECに関わる人すべての満足度を高めるECプラットフォーム
上記の3つはそれぞれ3つの立場から関わる人の利便性を向上させることについて考えることと言い換えることができます。
ECに関わる人はそれぞれ立場が違います。その違いはECサイトそれぞれの利便性など、機能の追加について要求する場所が変わってきます。
ECには「購入者」「販売者」「作業者」の3つの立場で関わる人たちがいます。
購入者にとっての使い勝手の良さを配慮する
購入者はとどういった存在でしょうか。ずばり、それはサイトのユーザーです。閲覧者の中から購入に至ることになります。サイトの閲覧者は様々な目的でサイトに訪れます。
- 購入自体は考えていないが興味がある
- 購入希望の本命ではないが比較を目的にしている
- すぐに購入したい
などなど、閲覧者には温度差があります。それでも、まったく興味のない人はサイトに訪れることはありません。ボットなどでない限りは「全てわずかでも購入の可能性がある人」と考える必要があります。
購入者にとっては買い物がスムーズであること、必要と思ったことに対してわかりやすい導線になっていることなどが重要です。また購入を増やすためにはリピーターになりやすい構造も重要です。そのため、購入後のスムーズな対応や購入後に何かの特典がつくことなども購入者にとってのベネフィットになります。
見やすさへの配慮から始まり、アフターサービスまでを考える必要があります。そして当然、ECサイト自体もその点にしっかりとフォーカスした機能を持つものである必要があります。ECプラットフォームとしてただ機能を加えるのではなく、そうした機能が有機的に活用できるものであるかをしっかりと検討する必要があるといえます。
ポイントはユーザーはそれぞれ異なる思考と異なる環境を背景にしています。そのため、個人的なものに寄り添うことができることが満足度を高めることになります。
よく見てもらえることはよく売れるための前提条件
ECサイトでの販売者にとってよいECサイトは最も基本的なこととして「よく売れるサイト」です。
売れるための条件は、見てもらう、来訪してもらうサイトであることです。そのためには、そのための仕掛けを持っているECプラットフォームであることが必要です。
ECサイトの集客は「検索性」と「露出」に関わってきます。
この二つは方向性が異なります。検索性については主にサイトそのものの「仕組み、仕様、コンテンツ」に関わるものです。最近ではSEOという言葉で定着してきました。主にgoogleのボットにどう判断されるかを考慮して行うものです。そのためにはビジネスにつながりやすいキーワードの設定などのテクニック的なものから、しっかりと安全なサイト構造であること、また置かれている情報が見やすく理解しやすいなどといったことをおこなっていきます。冷静な分析とSEOを意識した構築が求められる部分です。
露出はECサイトを簡単に言えば宣伝していく行為です。よりマーケティング的なアプローチも求められることになります。また、その多くはECサイトそのものを開かない状態でユーザーの見込み層にアプローチしていくものになります。こちらは集客が可能な外部のシステムなどを活用することも要求されます。連携だけでなく、効果測定をしながら、どういったメディアが効果を出しているのか、どういった状況を作っているのかといったことを分析できることも重要です。また、クリエイティヴな要素も少なからずあり、いかに興味をそそり、アプローチできるかといったことも必要になります。
クリエイティブな側面ではマンパワーも必要になりますが、ECプラットフォームとしては他のシステムの必要なものとうまく連携できることも重要です。
SEOとマーケティングアプローチに効率の良いものは販売者の満足度を結果的に高めることになります。
運営者にとって効率は尊い
作業者の視点では、スムーズにまた、リアクションがしっかりとわかりやすいものが重要です。つまり効率が良いということが必要になってきます。人間には適応能力があるため、多少不便でも作業はできます。しかし、ECサイトの運営について、多くの企業はそれほど内部に多くの人材を確保しません。そのため、幅広い業務を少数で抱えることになります。
すると結果的には膨大なタスクに追われ、必要最小限のことに注力することで精一杯の状況になります。それをECプラットフォーム側が見越して、効率化をしていくことで、マーケティング施策に集中する時間を捻出できるようになります。ECではアクションをするだけ、それなりに結果は出てきます。
結果は作業者の充実感を作り出します。効率の良さはとても重要な要素です。
3つを解決するtri-co
この三者の視点を重視したのがtri-coです。tri-coはW2ソリューションのパッケージをベースにカスタムビルドしたパッケージです。しっかりと方向性を加えることで、それぞれの視点にたった機能は何か、また追加すべきものは何か、強化すべき部分は何かを考えて作られています。
単純に機能をならべるのではなく、しっかりとこの三者の利便性を意識していることは導入者にとっての大きな助けになると考えられます。
ECシステムを選ぶ時、また開発する時にそれぞれのスペックに注力するのではなう、さらにその先にある人をつなぐものであるという本質的な部分に返り、その部分を詰めています。
ECパッケージの汎用性だよりではなく長所を伸ばす
それぞれにフォーカスしていく場合、様々な機能があるのは確かに有利です。そのため乗り換えの時の選択肢としてパッケージは有力な候補となる構築方法となります。
多くのパッケージは大抵、なんでもできることを売りの一つとしています。汎用性の高さはパッケージでの構築の一つだからです。だからこそ方向性を持つことはとても重要です。
tri-coの場合では人に注目しています。ECプラットフォームは人が売り、人が動かし、人が買う場です。そこに共感できるという場合は私たちのtri-coは大きな力になると信じています。
ABOUT US
この記事を書いた人

鈴木隆太 株式会社かいな
1975年生まれ。会社員から2004年よりライターとして活動。雑誌を中心にネット移行への過渡期を経験。主に音楽、文化、医療、マーケティングなどについて執筆。ライター外ではマーケティング、コーチング等。